「メール、フォームで問い合わせ」は前時代的? オランダの問い合わせ窓口2019/Jan/25
新年早々、付加価値税(VAT)申告関連ですったもんだがありまして・・・
(いつかこれは詳細をネタに・・・うん。)
税金に限らずなのですが、生活必需な情報は常にわからないことだらけ。
わからないことだらけでなんとか生きてます。
とはいえわからないことを放置するわけにもいかないので。
税務署や銀行、国鉄や航空会社、保険会社・・・様々な機関や企業サービスについて問い合わせる機会が多い中で
「問い合わせフォーム、問い合わせ用メール窓口がどこにも見つからない」
のは前からちょっと気になっておりました。
どこも
- チャット
- SNS(facebook、twitter が主流ぽい。たまに Messenger や WhatsApp)
- 電話
が主流であり・・・
会話でのコミュニケーションにすこぶる自信がない自分にとっての頼りはチャットもしくはSNSとなります。
今回税務署に問い合わせてみたのですが、自分的に面白かったのでちょっと書いてみたいと思います。
問い合わせ受付は「電話」もしくは「facebook」or「twitter」のみ。
むむむ手強い、と思ったのは・・・
オランダの税務署はfbもtwitterもDM(ダイレクトメッセージ)を受け付けていないのです。
「電話が嫌だったらメンションつけて公開質問でよろしく! じゃあ!」
てな感じです。
もちろん電話は嫌なので(たいがい最初に自動音声で質問のカテゴリーを選択していかないといけないけどそこでつまづく。英語が言語選択できない場合も多い。)fbもしくはtwitterになるのですが・・・
この選択、なんとなくどっちも辛いwww
親しい実際の友人が多く、割と個人をさらけ出してるプラットフォームの facebook か
匿名性はあれど文字制限があって、不特定多数に晒される感が強いtwitterか。
質問と個人アカウントが紐づいて自分の友人やフォロワーに公開されるのが嫌なのであればアカウントを新しく作って質問・・・という方法がないわけではないけれど、そこまでするのもどうなのかと。。。
問い合わせをするなら必然的に
- 「必要最低限の内容を端的に伝える」
- 「社会的に恥ずかしくない内容および態度で伝える」
- 「個人情報を出さずに伝える」
次第となります。
・・・あれ、これってよく考えたら当然だし、問い合わせの受け手にとったらいいことづくめじゃね・・・?
とも思いつつ。
逆に考えると「メールでの問い合わせ窓口を持つのは面倒な要素満載」なんですよね。
- スパムメールとそうでないものの判別がめんどくさい
- 感情や必要ない情報など、問い合わせそのものと関係ない情報がめんどくさい
- やたらと高圧的な態度、理不尽な態度を一方的に送りつけられることもありめんどくさい
- 厳重に管理しなくちゃならない個人情報を増やすのはめんどくさい
特に日本と違って切実なのはGDPR (※)の影響下で
「扱う個人情報を増やすのはリスクでしかない」
という点なのかなと思います。
問い合わせのハードルを上げればユーザーは極力自分で情報を探しますし。
スパム、しょーもない質問、ただ誰かに文句をいいたいだけのクレーマーはシャットアウトされるでしょう。
その分そのハードルを超えてくる切実な質問相手に対しては迅速に、心穏やかにお互いのやりとりが可能だとも思われます。
オートメーション化、チャットボット、AIの利用など、どれだけの作業をマシンが行っているのか・・・?もなんとも気になるところではありますが
余計なもの、面倒なものはさらっと潰していくぜ。
オランダの経済や社会システムを見ているとしばしばそんな心意気を感じます。
・・・極度の面倒くさがりの自分にとって激しく共感を覚えるところではあります。
そんな自分にとって会計処理や税金関連・・・ただただ面倒で辛いです・・・
とはいえ、見て見ぬふりをすると面倒なことになるのは間違いないので(というか・・・激しく面倒なことになってる現在)ブログ書いてる場合じゃねーよと自分でツッコミをいれつつなんとか乗り切りたいと思います。
オランダの税金関連は切実な情報でもあり色々面白いとも思うので・・・
いつか詳しく書こうとも思いつつ。
・・・うん、多分ね、多分。。。(考えるだけでもう既に面倒に・・・)
GDPR = General Data Protection Regulation (GDPR)
2018年5月から施行されている「EU一般データ保護規則」。
ちょっと話はそれますがこんな妄想も書いてます。よかったらご一読を。
「GDPRから勝手に憶測する、EUの崇高なる野望 / FRENCH BLOOM NET」