フライトキャンセル、遅延に泣いた人は要チェック!空港トラブルの賠償請求代行サービス AirHelp が秀逸2022/Jul/22

予定では・・・今頃日本で久々の家族対面、美味しいご飯を堪能していたはずなのですが。
いまだオランダ、ふてくされて久々のブログを書いています。
そう、タイトルどおり帰省の便で欠航をくらってしまいました。しかも乗り継ぎ途中で、です。

噂どおりにひどい…2022年夏、ヨーロッパの空港事情

空港に山積みになったスーツケース、人で埋め尽くされるカウンター周辺・・・

スキポールをはじめとしたヨーロッパの各空港での阿鼻叫喚の様は事前にかなり耳にしていたので、まあ一筋縄では行かないだろうと覚悟はしていたのですが。中でもうちは最悪なケースに相当するのではと思われます。

なにせ朝4時半にスキポールに着き、人で埋め尽くされた空港内で2時間かけてチェックインを通過、乗り継ぎ先のパリに着いたにも関わらず、日本行きの搭乗がいつまでたっても始まらず、搭乗時刻を3時間過ぎた夕方に「機長がコロナ陽性」で欠航を通告されたのですから・・・

空港併設のそっけないホテルで一日待たされた末、自分で代替便をとれとのメール。やっと電話がつながるも直近のフライトは満席なので一旦オランダに戻って次週のフライトを待つことになりました。

知らないと損かも! ヨーロッパ発着の便の欠航、遅延、ロスバゲなどは損害補償されることがある

家族3人、丸2日を空港で過ごしてオランダに帰還、疲労困憊&がっかりしすぎて、一周回って面白いとさえ思えてきた次の日、相方がコワーキングスペースの同胞からありがたい情報を入手してきました。

フライトキャンセル、遅延はかなりの額の損害賠償の対象となることがあり、クレーム代行サービスを使えばめちゃくちゃ簡単に補償請求ができるというのです。

EU発着の便については、国際法によってこの補償が規定されており(EU261法)、購入したチケットの金額に関係なく、遅延時間、飛行距離によって補償額が決められています。(知らなかった・・・)

欠航や遅延の理由が「予測できない特別な事情」である場合など対象外となることもありますが、数年前まで遡って請求することができるとのことなので、過去にヨーロッパ発着の便で欠航や遅延があった人はぜひ一度調べてみることをおすすめします。(ちなみに何年前まで対象となるかは航空会社が所属する国によって異なるらしいです。)

KLMのサイトを見てみると、たしかに補償に関する説明がありました。

KLM : キャンセル、遅延、ダウングレード時の補償について

調べてみると、うちの場合は遠距離航路の4時間以上の遅延にあたり、一人につき600€が補償される…可能性があるらしく。 げんなりしつつも少しテンションが上がります。

わからないことだらけの補償申請…オンラインの簡単な手続きでプロが代行してくれるサービス

KLMサイトに申請フォームもあるので自力で申請することもできるのですが、航空会社もそう簡単に補償金を支払ってくれないのは予測できます。 粘り強く交渉するのに神経をすり減らしたくない・・・そんな人向けに専門家、弁護士がサポートし、交渉を代行してくれるのが AirHelp とのこと。

AirHelp : フライト欠航、遅延、ロスバゲなどの賠償請求代行サービス

実際に申請してみたのですが、手続きはあっさり。

パスポートなどの身分証明書の写真と、ボーディングパスをアップロードし、名前や連絡先、遅延の理由などのいくつかの情報を入力、オンライン上でサインするだけ。 3人分の入力でも15分もかからなかったように思います。

不明な点があったのでチャットで質問すると、ほぼ即時に返答が返ってきました。 申請した内容、チャットで質問した内容は全てオンライン上に残されていて、申請ステイタスと共に後から確認することも可能です。
なんともいたれりつくせり…システムの完成度の高さに感心した次第です。

サービスの利用料は成果報酬式なので、補償されなかった場合は無料です。
成功時の手数料は35%(交渉が必要だった場合はプラス15%)、と安くはないのですが、簡単な入力でプロが対応してくれる安心感、利便性は高いと思われます。

AirHelpの申請画面:長距離フライトキャンセルによる遅延4時間×3人分の補償金額
長距離フライトキャンセルによる遅延4時間×3人分の補償金額は、自力で申請して満額もらえれば1800€

期待していなかった身としては、1170€もらえるとかなり嬉しい・・・

申請したばかりなのでどのくらいの時間がかかるのか、「機長がコロナ陽性で欠航」は補償の対象なのか否か・・・今のところ不明なのですが、進捗があれば追記していきたいと思います。

このAirHelp、過去の遅延、キャンセルの補償申請の手数料は35%-50%と割高ですが、搭乗前に年間サービス19.99€(通常は年間29.99€)に登録しておけば、この補償申請代行サービスが無料になります。

シャルル・ド・ゴール空港で延々と待っている間、ほぼ全便が遅れているのでは?と思えるほど便が乱れていたので、これからヨーロッパ発着のフライトの予定がある方は保険の1つとして入っておくのもありだと思います。

繰り返しになりますが、2時間以上の遅延、キャンセルだけではなく、ロストバゲージ、遅延の間にかかった余分な費用なども、過去に遡って補償が請求できる場合があるので、ヨーロッパでの空港トラブルに記憶がある方はぜひ一度お使いの航空会社の規定を確認してみてください。 面倒な方はAirHelpにさくっと丸投げするのもありかと思います。

それにしても散々な旅のはじまりでしたが・・・自分はこの補償の規定について全く知らなかったので、それを知れたのはちょっとよかったなと思います。 後は・・・本当に日本に帰れるのか、またもやヒヤヒヤしつつも、補償申請の結果も待ちたいと思います。

コロナ、世界情勢となかなか心休まりませんが・・・とにかくは体に気をつけて、皆様良い夏をお過ごしください。

スキポール空港、朝4時。多数の列が構内を埋め尽くしていて、どの列がどのブースに続くのかわからない・・・
スキポール空港、朝4時。多数の列が構内を埋め尽くしていて、どの列がどのブースに続くのかわからない・・・
2022/Jul/22
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